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2005年 02月 03日
少し前サイコドクターというドラマ番組がテレビで放映されていた。このドラマの主人公は精神科医であり、もちろん心を病んでいる人々を相手に仕事をする。が、同時に この主人公自身もまたその心の深層にトラウマを抱え、ストーリーの展開とともにそれが明らかになっていく。つまり 彼自身もまたサイコな要素を持っている。 このドラマは最近のテレビ, 映画, etcにおいて人気を獲得している、物語のある形態の典型である。トラウマはその人物の生に確実な不利益をもたらしながら、しかし物語の中では、その人物の魅力の大きな要素ともなっている。 小林よしのりがけだるい平和 と呼んだ平凡な日常の幸福は、その中に不幸をはらんでいるというだけではなく、それそのものが不幸であるかのように捉えられ、壮絶なる人生への憧憬を生んでいる。 そして、昨今ちらほら見られるようになった 戦前戦中懐古的な右派論調もまた、規模の大きなトラウマ語りとも考えられうる。 1945年に終わったあの戦争での犠牲と敗北は、開戦から終戦までの間に日本人が経験した壮絶なる不幸であり、その不幸に終止符を打った終戦に対して、私を含めかなり多くの日本人がポジティヴな感覚を抱くのはごく自然なことである。 しかし、小林よしのりの漫画が売れているのは現実であり、www.2ch.netでしばしばコヴァ と呼ばれる彼らは、終戦によって終わったはずの戦前から戦中の人々の壮絶な生き様にどこかしら共感している。彼らの年齢は10代後半から20代前半といったところだろう。典型的なパターンは想像に易い。進学や就職で田舎から出てきて、都会に馴染めず、どことなく心細い思いをしている若者がコヴァ本を読んで目覚める ― 実はこの図式、1960年代にも存在した。覚醒 をもたらしたのが当時はマルクス本だっただけのことだ。
by Leoneed_of_Podol
| 2005-02-03 16:24
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